男性不妊
Male infertility

男性不妊の検査は主に精液検査です。産婦人科、泌尿器科のどちらでも検査が受けられます。

男性不妊とは

4~5日間の禁欲期間をおいて検査します。この検査で最も重要なことは、「精子がいるかいないか」です。
1匹でもいれば妊娠の可能性はありますが、0だった場合は無精子症となり、さらに詳しい検査が必要です。精子がいれば、その所見により、正常な性交渉で妊娠が望めるレベル、人工授精が必要なレベル、高度生殖医療が必要なレベルとなります。
正常な精液所見のレベルは、2010年のWHO基準では、精液量1.5ml以上、精子濃度1,500万匹/ml、総精子数3,900万匹、運動率40%以上、奇形率96%未満とされています。

男性不妊治療

以前は男性不妊治療として、薬物療法や手術療法等、様々な治療法がありましたが、現在は精液所見の改善に時間とエネルギーを使うより、今ある精子で妊娠を目指したほうが効率的だとされています。精子が1匹でもいれば、顕微授精の発達で妊娠が可能性になったからです。
精液所見の改善に時間を取られることで、女性の年齢が高くなるデメリットの方が大きいともいえます。

精液所見はかなり変動します。もし悪かった場合は、1回の検査で決めないで、2~3回検査されることを勧めます。精液所見が悪いと、落ち込まれる男性の方もいます。
しかし、原因が見えた方が不妊治療は効率よく進みます。男性に原因があっても、卵子の質も良くした方が治療の成果が大きくなるため、女性側への治療も並行します。奥様の協力に感謝して、ご夫婦で乗り越えてくださることを願っています。

精液所見診断

乏精子症

精子の数が2,000万匹/ml以下。
レベルにより人工授精、体外受精、顕微授精を考えます。

精子無力症

精子の運動率が50%未満。
レベルにより乏精子症と同様の治療法を考えます。

無精子症

「精液の中に精子が一匹もいない。」精子そのものが作られていないのか、精子はいるのに通り道が塞がれて外に出てないのかで治療が大きく変わります。精子が精巣にいれば、手術(TFSE)で取り出し、顕微授精治療で妊娠は可能になります。
染色体の異常(クラインフェルター症候群)や停留睾丸も無精子症の原因なりますが、ほとんどは原因不明です。精子が精巣内にいるかどうかで治療の方向が決まります。